このページでは鹿の性格について解説します。
鹿は臆病だが図々しい性格
鹿はその優雅なフォルムと草食動物という属性から、優しく穏やかな性格であるとイメージされがちです。
実際に鹿は臆病で、人間の生活圏を避けて山奥で生活しています。
また、その発達した嗅覚や聴覚により人間の接近をいち早く感知し、一定距離内に人間が入ると素早く逃げて行ってしまいます。
しかし鹿は臆病なだけではありません。意外と図々しい一面も持ち合わせているのです。
鹿の図々しさの分かりやすい例としては、奈良公園で鹿せんべいを寄越せと鼻先で催促してくる鹿の多さが挙げられます。
また奈良以外の鹿も、一旦人間に慣れてしまうと何度も同じ畑にやってきて農作物を荒らすなど、意外と大胆で図太い一面があります。
繁殖期になるとオス鹿は気が荒くなる
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前項で述べた通り基本的に臆病な性格の鹿ですが、繁殖期のオスと出産期のメスには注意が必要です。
鹿の繁殖期は9月~11月です。
繁殖期のオスは、メスの取り合いで縄張り争いを繰り広げているため気が立って気性が荒くなっています。
泥を身体にこすりつけたり、ツノを木にこすりつけて研いだり、といった行動をしているオス鹿は興奮状態にあるため、絶対に近寄らず、刺激しないようにしましょう。
また、オス鹿の縄張りに近づくと「それ以上近づくな」と威嚇されることもあります。最悪の場合は頭突き等されて怪我をする可能性もありますので近づかないでください。
出産後のメス鹿は攻撃的になる
普段は臆病な性格のメス鹿ですが、子鹿を産んだ直後は小鹿を守るための母性本能で攻撃的になっています。
鹿の出産期は5月~7月です。
この時期に小鹿に人間が近寄ろうとすると、前足で威嚇してくることもあります。
小さくて可愛らしい鹿に触りたくなってしまうかもしれませんが、近づかずに遠くから眺めるだけにしましょう。