ハイキングや登山で山に行った時、野生の鹿に出会ったらどう対処すればよいのでしょう。
鹿は草食動物ですが、発情期など時期によっては角や前足で襲い掛かってくるなど凶暴になることもあります。
詳しく見ていきましょう。
鹿は本来臆病な性格
鹿は普段は人間の生活圏を避けて山奥で生活していることからもわかるように、基本的には臆病な性格をしています。
また、鹿は嗅覚や聴覚が鋭いため人間の接近を感知するといち早く逃げて行ってしまいます。
このため、山で鹿との遭遇を避けるには熊鈴など音の出る物を身に付けておいて、鹿に対して「人間が近づいているよ」と知らせてあげることが有効です。
オス鹿が凶暴になる時期
画像引用元:http://hanakana.shop-pro.jp/
基本的には臆病な性格の鹿ですが、注意が必要な時期もあります。
オスの場合は繁殖期(発情期)の9月~11月に気性が荒くなります。この時期にオスの縄張りに人間が侵入してくると鹿は自分のテリトリーを侵されたと思い、人間に突進してくる場合があります。
オスの鹿にはツノが生えていますので、ツノで突き飛ばされて怪我をする恐れもあります。発情期のオス鹿には注意しましょう。
メス鹿が凶暴になる時期
メス鹿も通常は大人しい性格ですが、出産後子鹿を育てている期間は子供を守るための母性本能で攻撃的になっています。
鹿の出産期は5月~7月のため、子鹿を連れている母鹿に遭遇した時は近寄らず、遠くから見守るようにしましょう。
鹿が人間を警戒している時の鳴き声を覚えよう
鹿が人間を見つけて警戒している時は「ピャッ!」という短い警戒音を発して仲間に知らせようとします。
下の動画のような鳴き声ですので、山に入る前に聴いて鳴き声を覚えておいてください。
人間に気付いても逃げない鹿もいる
大抵の鹿は人間の気配(におい、音)を感知した時点で自分から逃げていきますが、中には人間を見ても逃げない鹿もいます。
あまりに突然人間が現れたので驚いて足がすくんで逃げられない様子でじっとこちらを見つめるだけの鹿もいれば、人間に対して好奇心を抱いてこちらに近付いてくる鹿もいます。
このような場合、鹿が突然攻撃してくる可能性は低いです。鹿を興奮させないようになるべく鹿に対して無関心を装い、素早くその場を立ち去るようにしましょう。
まとめ
鹿は基本的に臆病な性格ですが5月~7月のメス鹿(子育て中)と9月~11月のオス鹿(発情期)は攻撃的になっているので要注意です。
人間を見ても逃げない鹿に出会ったら、なるべく鹿を刺激しないようにして素早くその場を立ち去りましょう。
関連記事