奈良の鹿と触れ合う際の注意点!服装やマナーなど、間違えるとケガをすることも!

奈良公園には人間慣れした野生の鹿がたくさんいて、鹿せんべいをあげたりして鹿とのコミュニケーションを楽しむことができます。

しかし、いくら人間慣れしているとはいえ奈良の鹿は野生動物です。鹿を怒らせると人間を攻撃してくることがあります。

このページでは、鹿との触れ合いを安全に楽しむための注意点をご紹介していきます。

 
鹿と触れ合う際の注意点
 

 

鹿と触れ合う際の服装

 

 
鹿せんべいを1束あげて記念写真を撮る程度なら、服装には特に気を使わなくて大丈夫です。

ただし、上の画像のように、鹿の群れの中に入り込んで鹿せんべいをあげたい場合には洋服やカバンを鹿に舐められたり噛まれて、鹿のヨダレや泥が付着する可能性があります。

鹿の群れに突入する予定がある方は、汚れてもいい格好をしていきましょう。

また、上記のようなアグレッシブな鹿とのコミュニケーションを希望しない方も、飛火野や若草山に行かれる場合は足元はスニーカーなどの歩きやすい靴にすることをオススメします。

奈良公園や春日大社参道は石畳やアスファルトで舗装されていますが、飛火野や若草山は基本的に舗装されておらず、土の上を歩きます。雨の翌日などはぬかるんでいることもありますので、汚れてもいいスニーカーを用意できるとベストです。

 

 

鹿に鹿せんべいをあげる際の注意点

 

 
奈良公園では、鹿せんべいをあげる際に鹿に噛まれてけがをする観光客が急増しています。

 

 
奈良公園の鹿は野生動物なので、怒ると人間を攻撃してきます。

鹿を怒らせずに安全に鹿せんべいをあげるコツは以下の3点です。

 

①鹿せんべいをあげる時、絶対にじらさない!

 

 
おいしいエサを目の前にしてじらされると、野生動物である鹿はイライラしてしまいます。

いい写真を撮りたい!という気持ちもわかりますが、鹿の気持ちも考えて、鹿せんべいはすぐに鹿にあげましょう

また、鹿がお辞儀をしていると可愛くて動画を撮りたくなりますが、あれはお辞儀をしているのではなく「早くエサを寄越せ!」と人間を威嚇しているのです。

 

 
いつ鹿から噛む、蹴るなどの攻撃を受けてもおかしくない状態ですので、鹿がお辞儀して来たら危険を感じて鹿せんべいを素早く与えてその場を去りましょう。

 

②すぐに使わない鹿せんべいはジップロックに隠しておく

 
鹿せんべい

 
例えば鹿せんべい1束10枚入りを買ったけど、奈良公園で5枚使って残りの5枚は飛火野まで持っていきたい、なんて時ありますよね。

そういう時は、家からジップロックを持参して5枚のせんべいはジップロックに密閉して隠しておきましょう。

スーパーの袋やビニール袋はお勧めしません。鹿は耳がいいのでスーパーの袋の「ガサガサ」音がすると「こいつ鹿せんべい持ってるな?」と気付かれて追いかけられることもあります。

また、野生生物は嗅覚も発達しているので、鹿せんべいのにおいが漏れないように密封できるジップロックをおススメします。

 

③鹿が特にイライラしている時期を覚える

 

 
鹿が特にイライラしていて人間を攻撃する確率が高い時期がいくつかあります。

冬の鹿:冬の鹿は常にエサ不足。お腹を空かせているため、餌を焦らした人間を攻撃する確率が高いです。

秋のオス鹿:秋はオス鹿の発情期。他のオス鹿との縄張り争いで興奮状態にあります。秋のオス鹿には近づかないようにしましょう。

5月~7月のメス鹿:この時期のメス鹿は出産シーズンです。おなかの赤ちゃんや生まれたばかりの小鹿を守るため、近づいてきた人間を攻撃することがよくあります。可愛い小鹿を見かけても近づかず、遠くから眺めるだけにしましょう。

 

鹿に噛まれたらどうしたらいいの?

 

 
鹿は草食動物のため、肉食動物のような鋭いキバはなく、噛まれても皮膚が切れることはまずありません。

また、鹿から人間に感染する感染症も、今までに奈良公園では発症した例がないため、基本的には鹿に噛まれても何も対処する必要はありません。

もし奈良公園で鹿に噛まれたり蹴られたりしてケガをして心配なことがある場合は、奈良公園のシカ相談室(電話:0742-26-7755に連絡しましょう。

特に鹿よりも体が小さい子供は鹿に攻撃されやすいです。小さなお子さん単独で鹿せんべいをあげる場合は保護者の方が十分に目を配っておいてください。

 
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