寒い冬には鹿は冬眠しているんじゃないかと思う方は意外と多いようですが、実は鹿は冬眠はせずに冬を越します。
鹿にとっては最も命を落としやすい冬ですが、どのようにして冬眠せずに冬を越すのでしょうか。
鹿は冬眠しない
鹿は冬になると夏ほどの活動量はなくなります。
これは、冬は鹿のエサとなる植物が激減するため、少ない食べ物でも生き延びられるように運動量を減らして消費カロリーをセーブするためです。
鹿は夏と比べると、冬は日中に仮眠を取る時間が増えますが、「冬眠」には至りません。
鹿の死亡率が最も高いのは冬の終わり~春にかけて
鹿はエサとなる植物がたくさんある夏のうちに沢山食べて、体内に脂肪分を蓄えて体重を増やしておきます。
この蓄積脂肪を使いつつ、雪が降り積もった中を一生懸命エサを探して生き延びる冬の鹿ですが、すべての鹿が冬を越せるわけではありません。
体の大きな鹿にとっては、冬の間を生き延びるだけのエネルギーを得るのはとても大変なことです。
中には食べ物不足で冬の間に命を落としてしまう鹿もいます。
また同じニホンジカでも、北海道に住むエゾシカと本州に住むホンシュウジカでは平均寿命が倍程度違います。
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