あまりにも小さいために「手乗り鹿」「ネズミジカ」「森の妖精」などの愛称で呼ばれることもある「マメジカ」。
いったいどれくらい小さいのでしょうか。
日本でマメジカを見ることができるスポットもあわせてご紹介します。
マメジカとは?
世界最小の鹿ともいわれるマメジカとはどんな動物なのでしょう。
実はマメジカはニホンジカなどと同じシカ科の動物ではなく、「マメジカ科」という別の種類の動物です。
その細い脚から「マメジカ」と鹿のような名前がついていますが、動物の系統的にはどちらかというとラクダに近い生き物になります。
マメジカの大きさは?
マメジカは体長30~48㎝程度で、身近な動物で例えると柴犬ぐらいの大きさをイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。
この小ささから「手乗り鹿」「ネズミジカ」「森の妖精」などのあだ名で呼ばれることもあります。
マメジカの中にも大きめの種類と小さめの種類があります。
アフリカに生息しているミズマメジカは体重が7~16kgと比較的大きいのに対し、東南アジアに生息しているジャワマメジカは重さ0.7~8kgとウサギ~柴犬程度の大きさしかありません。
マメジカはオス・メス共にツノがない
#マメジカ という存在。 pic.twitter.com/NT2dQdUhhl
— お汁子さん。 (@hikari_mtf) 2018年1月28日
一般的にシカ科の動物にはオスのみにツノがありますが、マメジカはシカ科ではなくマメジカ科であるためオス・メスともにツノが生えません。
ツノはありませんが、マメジカにはキバがあります。
出典:So-netブログ
キバはオス・メスともに生えていますが特にオスのキバは大きく発達します。
マメジカはペットとしては飼えない
可愛らしいマメジカですが、マメジカは犬や猫のように家畜化された愛玩動物ではなく、純粋な野生動物です。
またマメジカは日本には生息していない動物なので、個人で輸入するとしたら莫大な費用がかかるのはもちろんのこと、病気に感染していないかどうかの検疫実施や関係機関への届出、衛生証明書の発行や保管施設の届出など様々なハードルがあり、個人での飼育は現実的ではありません。
さらに、先述の通りマメジカにはキバがあるため、発情期などに暴れて人間に危害を加える可能性もあります。
手乗りサイズのマメジカは可愛いですが、動物園で見るにとどめておいてください。
日本では上野動物園でジャワマメジカを見ることができる
小さな「手乗り鹿」ことマメジカですが、日本では上野動物園の「夜の森」というエリアで見ることが出来ます。
DEER INFO編集部も実際に見に行ったことがありますが、思ったより小さくて可憐な姿に胸がキュンとなりました。
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