鹿(ニホンジカ)とトナカイは同じシカ科の動物です。
そのため見た目が似ていますが、鹿とトナカイにはいくつかの違いがあります。
大きさの違い
ニホンジカが体長90~190㎝であるのに対し、トナカイは体長120~220㎝とトナカイのほうがニホンジカより大柄です。
ツノの違い
ニホンジカはオスだけに角が生えますが、トナカイはオスもメスも角が生えます。
オスのトナカイのツノは、春に生え始めて秋~冬頃抜け落ちてしまいます。
メスのトナカイのツノは、冬に生え始めて春~夏頃抜け落ちます。
つまり、クリスマスの日にソリを引いているのはメスのトナカイということになります。(去勢済みのオスは一年中ツノが生えているため去勢済みのオスという可能性も有り)
なぜトナカイはメスにもツノが生えるのかというと、トナカイの生息地が北極圏であることが理由です。
冬の間、ツノを使って雪を掘り起こしてエサを探しだし、自分と子供が生き延びられるように、トナカイのメスは冬にツノが生えるようになっているのです。
トナカイのツノの特徴
ニホンジカのツノは1本の角から分岐する形の棒状のツノですが、トナカイのツノにはシャベルのような部分があるのが特徴です。
これは冬季に雪を掘り起こしやすくするための形状で、「額角(ひたいづの)」と呼ばれています。
ですから、写真を見て鹿かトナカイか迷った時はツノの形が鹿とトナカイの見分け方の1つの判断材料となります。
生息地の違い
ニホンジカはその名の通り日本とその周辺諸国に生息していますが、トナカイの生息地は北極圏です。
トナカイの鼻は赤くない
有名な童謡「赤鼻のトナカイ」の歌詞の影響でトナカイの鼻が赤いと思っている方もいるかもしれませんが、トナカイの鼻はニホンジカなど他の鹿と同じ、黒~こげ茶色です。