白いオジロジカの「ドラゴンちゃん」

ディズニーのアニメ「バンビ」のモデルにもなっているオジロジカ。

北米ではよく見られる種類の鹿なのですが、半分真っ白なオジロジカが産まれたことが2015年に話題になりました。

 
白いオジロジカ ドラゴンちゃん

 

 

オジロジカとは

オジロジカは、カナダから南アメリカにかけて生息している鹿です。

その名の通り、尾に白い毛が生えています。

ディズニーのキャラクター「バンビ」は当初ヨーロッパに多く生息しているノロジカをモデルにしていましたが、北米でアニメ化される際、北米で馴染みのあるこのオジロジカに変更されました。

 

 

オジロジカのドラゴンちゃんとは

 

画像引用元:GAWW

本来、オジロジカの白い毛が生えている場所は

 

  • しっぽ
  • 腹の内側
  • 首の周り
  • 目の周り
  • 口の周り
  • 耳の中

 
など限られた場所だけで、全身が白いわけではありません。

ところが、2015年にアメリカのミシガン州にある農園で産まれたオスの小鹿は、身体の半分以上が白い毛に覆われていました。

 

画像引用元:カラパイア

これは遺伝的欠陥によって起こった現象で、すべてのオジロジカの約1パーセントに現れる色素異常なのだそう。

半分アルビノの鹿、見た目にもカッコイイですね。

 

 

母鹿による育児放棄

 

画像引用元:カラパイア

農場の主によってドラゴンちゃんと名付けられたこの小鹿は、目は青く鼻はピンク色。

人間から見るととても美しい顔立ちをしているのですが、野生動物の世界ではこのように色素異常で真っ白な小鹿は目立つため敵に狙われやすくなってしまいます。

この小鹿と居ると外敵に襲撃される、という本能からか、ドラゴンちゃんの母鹿はドラゴンちゃんを育てることを放棄。

農場主のパウエルさんが人間の手で育てることにしました。

 

牧場主による献身的な育児

パウエルさんは自宅内でドラゴンちゃんを育てることにして、哺乳瓶でミルクを与えるなど献身的にこの小鹿を育てました。

 

それでも長くは生きられなかったドラゴンちゃん


画像引用元:カラパイア

元々遺伝子の異常を持って生まれてきていたドラゴンちゃんですが、人間の手で大切に育てられたにも関わらず、歯の感染症などにかかった結果1歳の誕生日まで生きられず、2016年の5月に亡くなってしまいました。

早世してしまったドラゴンちゃんですが、身体の半分が白いオジロジカの美しい姿は、多くの人々の記憶に残り続けるでしょう。

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