鹿は外国語でなんて言うの?

奈良公園の鹿は海外からの観光客にも大人気です。鹿を外国語でなんて言うかを知っていれば、たとえ「鹿」という単語しか知らなくても「鹿」という外国語をきっかけにして世界中の人とコミュニケーションが取れるかもしれません。鹿が取り持つ縁、大切にしたいですね。

 

鹿は英語でなんて言うの?

日本語で「鹿」といえば、「鹿」だけ、もう少し詳しく見たとしても、雄鹿・雌鹿・子鹿ぐらいでしょうか?

英語の「鹿」という単語で真っ先に思い浮かぶのは、deerだと思います。でも、「鹿」を表す英単語は実は他にもいっぱいあります。

 
 
雄鹿
stag (スタッグ)
buck (バック)
hart (ハーツ)※角の生えた鹿

雌鹿
doe (ドゥ) 
hind(ハインヅ)※角のない鹿

小鹿 fawn (フォーン)
 
 
日本では、小鹿のことを「バンビ」と呼んだりしますが、それは、ディズニーアニメの「Bambi」からですね。

 
 
他に、鹿関連の英単語を見てみましょう。
 
鹿の頭(壁飾り) staghead : ドラマや映画の中で、立派なお部屋に飾ってありますよね。
鹿の皮 deerskin buckskin
鹿の角 antler 鹿島アントラーズのアントラーは鹿島の鹿の角ということですね。エンブレムも鹿の頭と角ですものね。
鹿の肉 venison

 
ちなみに、最近流行りの野生のヤマウズラ、鴨、鹿などのお肉を食べる料理のことをジビエ料理と言いますが、gibierは、フランス語で、狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣の肉のことです。英語では、gameと呼ばれるそうです。

 


 

鹿は他言語ではなんて言うの?

英語以外の言語で鹿を何というのかについても見ていきましょう。奈良公園には中国人や韓国人の観光客の方が多く、中国語や韓国語が頻繁に聞こえてきます。

中国語では、「鹿」は鹿で、ルーといいます。
韓国語では、サスムといいます。

では、ほかの言語ではどうでしょう?

フランス語 雄鹿 cerf (セール) 雌鹿 biche (ビシュ)  子鹿 faon(ファン)
ドイツ語 reh (レー) 雄鹿 Hirsch (ヒルシュ)
イタリア語 cervo (チュルヴォ)
スペイン語 venado (ベナード) ciervo (チェルヴォ)
オランダ語 hert (ヘルト)
ギリシャ語 エラボス
ロシア語 エリエーニ
マレーシア語 ルサ
ヒンディー語 ムリグ
モンゴル語 ボガ
ネパール語 ムッガ
ラテン語 ケルウス

どうでしょうか? 似ているものもあれば、「ヘーッ?!」っていうものまで、様々ですね。

 

おわりに

一つのものに関する単語が多いということは、そのものが、その言葉を話す人には非常に身近であるということです。日本人が鯨に対して様々な言い方を持っているように、英語を話す人にとっては鹿が日本人以上に身近なものだということを表しています。