ガゼルと鹿の違い

ガゼルと聞いて思い浮かぶのは、アフリカのサバンナでのんびり草を食むガゼルの群れでしょうか?ぴょんぴょんと軽快に疾走する姿でしょうか?

スレンダーなボディに体を走る精悍なライン、優雅な角がとてもきれいです。

そんなガゼルですが、ガゼルは鹿なのでしょうか?体型的には鹿に似ていますが…

今日はガゼルと鹿の違いを詳しく見ていきましょう。

ガゼルと鹿の違い

 

 

ガゼルとは

ガゼル

ガゼルとは、小型のレイヨウ類の総称です。レイヨウ類とは、ウシ科のウシ族とヤギ族を除いた種で、ウシ科の130種のうち、90種が含まれます。つまり、ガゼルはウシ科の動物なのです。

ガゼルは、アフリカ・アメリカ大陸のサバンナ、ステップなどに住み、木の葉などを食べる草食動物です。いずれの種も乾燥した地域に適応し、水がなくても長期間生存できます。

雌雄ともに角が生えます(コウジョウセンガゼルのメスにはない)。角を横から見ると、アルファベットの「S」のように見えます。

ガゼルと鹿の違い

ガゼル

一番大きな違いは、ガゼルはウシ科、鹿はシカ科の動物だということです。

ガゼルも鹿も角が特徴の動物ですが、ガゼル(ウシ科)の角は、枝分かれせず、生え替わらず一生伸び続けます。一方、鹿(シカ科)の角は、枝分かれし、毎年生え替わります。

ガゼルにまつわるトリビア

Reebok(リーボック)は、イギリス発のスポーツブランドですね。このリーボックという名前は、ガゼルのアフリカ現地の呼び名から来ています。スポーツブランドにふさわしい俊敏さのイメージですね。

アディダスにもガゼルというシリーズがあります。1968年に万能型のトレーニングシューズとして登場していますから、歴史があります。シャープなシルエットが人気のロングセラーです。

 

 

また、日産にガゼール(Gazelle)という車がありました。一世を風靡したシルビアの姉妹車で、クーペ型の乗用車です。もちろん、名前の由来はガゼルからです。

これらはすべて、ガゼルが持つシャープでスピーディなイメージに着目したネーミングです。

 


 

おわりに

一見同じように見えるガゼルと鹿でしたが、違いをお分かりいただけたでしょうか?

日本では、ガゼルを近くで見ることはなかなかむずかしいですが、映像や動画でサバンナを疾走するガゼルを見ると、都会の忙しい暮らしに疲れた心に、一陣のさわやかな風が吹き込むかもしれませんね。