鹿がいる神社というと春日大社が一番有名ですが、それ以外にも全国に鹿を飼っている神社があります。
今度の休日は、あなたの近くの鹿がいる神社へ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
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野生の鹿が境内を自由に歩いている神社3社
奈良県 春日大社
春日大社(かすがたいしゃ)の鹿は、神社の創建時に鹿島神宮からやってきた神鹿(しんろく)が祖先だと言われています。
春日大社では鹿が多く見られますが、これらは人間が飼っているわけではなく野生の鹿です。
また、春日神社の敷地内にある「鹿苑(ろくえん)」では傷付いた鹿や妊娠中の鹿などを保護しており、6月には生まれたばかりの小鹿が公開されるなど珍しい鹿の姿を見られる施設となっています。
春日大社の周辺でインスタ映えする鹿を写真を撮りたい方には、この記事をおススメします。
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宮城県 金華山(黄金山神社)
宮城県の金華山(きんかさん)という島は、島全体が黄金山神社(こがねやまじんじゃ)の神域になっています。
この島には野生の鹿が300~700頭ほど生息しており、黄金山神社の神の使いとして大切にされています。
また、10月の第1・第2日曜日には鹿の角切り神事がおこなわれ、参拝者の安全のためにオス鹿約15頭の角を切り落とす様子を見ることができます。
鹿の角切りが見られるのは、日本では奈良県の春日大社とここ金華山だけです。
広島県 厳島神社
広島県の厳島神社(いつくしまじんじゃ)にも野生の鹿が多数います。
昔から宮島に住み着いていた鹿がほとんどですが、観光資源として奈良から4~5頭連れて来たこともあるそうです。
厳島神社の鹿は、鹿島神宮や春日大社の鹿とは違って神の使いではありません。
神鹿として保護されているわけではないので、基本的に人間による餌付けは禁止されており、エサを与えずに鹿を山へ帰そうというのが宮島としての方針になっています。
柵やフェンス越しに鹿に会える神社6選
茨城県 鹿島神宮
もっと人参おくれよー。レロレロ #鹿島神宮 pic.twitter.com/zxeJyQsUPp
— 嬉野千鶴 (@chizzu) 2016年2月21日
鹿島神宮(かしまじんぐう)は茨城県鹿嶋市にある神社で、全国に約600ある鹿島神社の総本社です。
鹿島神宮では鹿が神の使い(神使)とされており、境内にある鹿園で30頭ほどの鹿が大切に飼育されています。
鹿島神宮の鹿は、フェンスで囲われた中で飼育されているため、参拝者と自由に触れ合うことはできませんが、鹿園の横にある売店では鹿のエサとして人参などの野菜が1かご100円で売られています。
このエサを買い、下の動画のようにフェンス越しに与えることで鹿と触れ合うことができます。
日本の神道と鹿の関係については、以下の記事でも詳しく解説してあります。
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新潟県 弥彦神社
2009年4月 DEER INFO編集部が弥彦神社にて撮影
新潟県の弥彦神社(彌彦神社・やひこじんじゃ)には鹿苑があって神鹿が飼われています。
弥彦神社の鹿は、大正時代に春日大社から譲り受けた鹿が祖先となっています。
一時期は3頭にまで減ってしまったこともありますが、同じく春日大社の鹿を祖先とする三嶋大社(静岡県)から鹿を譲り受けるなどして、現在では10数頭の鹿を見ることができます。
境内では鹿のエサが売られており、フェンス越しに鹿にエサを与えて鹿とのふれあいを楽しむこともできます。
静岡県 三嶋大社
静岡県の三嶋大社(みしまたいしゃ)には神鹿園(しんろくえん)があって、神の使いとしての鹿を多数飼育しています。
この神鹿は、大正時代に奈良県の春日大社から譲り受けた神鹿の子孫です。
大正8年3月22日に奈良から三嶋大社に神鹿が到着したことから、今でも三嶋神社では3/22に神鹿記念祭が実施されています。
神鹿園では鹿せんべいが売られているので、フェンス越しにエサをあげながら鹿と触れ合うことができます。
神奈川県 相州春日神社
神奈川県横浜市戸塚区にある相州春日神社(そうしゅうかすがじんじゃ)には「神鹿苑」があり、15頭ほどの鹿が飼育されています。
この相州春日神社は、2002年に閉園となった横浜ドリームランドという遊園地の敷地内に建っています。
1964年の開園時に、ドリームランドの発展を願って奈良の春日大社の分霊を勧請したのがこの神社の始まりです。
境内で飼育されている鹿は、神社の創建時に春日大社から賜った20頭の神鹿たちの子孫です。
鹿せんべいをあげるとお辞儀をする相州春日神社の鹿。かわいい… pic.twitter.com/Tn7AJDUEIU
— 松 (@kabekabenuri) 2017年12月30日
神社の授与所で鹿せんべいが一袋100円で売られており、柵越しにせんべいをあげて鹿と触れ合うことができます。
神奈川県 大山阿夫利神社
有鹿神社
じゃなくって、
大山阿夫利神社下社です。 pic.twitter.com/hTK5YTJDqF— P兄(ぴいあに) (@bros_p) 2017年1月8日
神奈川県伊勢原市の大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)でも鹿を飼育しています。
大山ケーブルカーに乗って頂上の大山阿夫利神社で降りるとすぐ、柵の中に鹿がいます。
売店で鹿のエサを売っており、エサをあげることで鹿と触れ合うことができます。
@youlichumi
大山の阿夫利神社で鹿と遭遇!
キューキュー鳴いて可愛かったです。
#動物だいちゅき pic.twitter.com/QfBeuX2SiE— アリミクル (@arimikuru) 2016年11月18日
千葉県 香取神宮
千葉県の香取神宮(かとりじんぐう)にも鹿がいますが、この鹿の飼育や所有権をめぐっては今までに複雑な経緯があり、香取神宮に行っても鹿を見られる時と見られない時があるようです。
参考ページ
この記事では、参考までにご紹介するにとどめておきます。
おわりに
昔から神の使いとして多くの神社で大切にされてきた鹿たち。
お近くに鹿のいる神社があれば遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
また、この記事に載っていない鹿のいる神社を知っている!という方は是非当サイトのTwitterあるいはお問い合わせフォームから情報をご提供ください。
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