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鹿の特徴
そもそも鹿とはどういう動物なのでしょうか。
鹿は世界中の森林に存在していますが、生物分類上の「鯨偶蹄目シカ科」の動物は以下のような特徴を備えています。
鹿の基本情報
生物学上の鹿
鹿は哺乳類です。シカ科の動物はすべて草食動物です。
また、食べたものを口で噛み砕いた後胃に送り、胃で一部消化した後再び口に戻して消化する、反芻動物です。
なお、鹿の胃の数は牛などと同じく4つです。
鹿の天敵
鹿の天敵はオオカミです。逆にオオカミ以外にこれといった天敵がいません。
日本においてはオオカミ(ニホンオオカミ)は現在すでに絶滅済みです。(1905年に捕獲されたのを最後に生息が確認できていません)
このため、天敵のいなくなった鹿が増えすぎているという現状があります。
鹿の寿命
鹿の寿命は種類や性別によって違いますが、日本で一般的に見られるニホンジカの場合寿命は10~20年。人間と比べるとかなり短いですね。
鹿の角について
鹿のオスには角が生えています。メスには生えていません。ただし、シカ科のトナカイについてはオスメス両方にツノが生えています。
鹿の雄に生えている角は骨組織から出来ています。角は毎年生え変わります。
我々人間から見ると、毎年骨が体の外に伸びてきて1年ごとに抜け落ちるなんて一体どんな感覚がするのか、想像もつきませんね。乳歯が抜け落ちて永久歯が生えてくる感覚に近いのかもしれません。
なお、ツノは春に生えはじめます。生え始めのツノはまだ柔らかく、秋頃までに硬くなっていきます。
鹿の大きさについて
世界最小の鹿
シカ科には30数種の動物が属していますが、一番小さいのはチリに生息している「プーズー」という鹿で体重が7.5~13.4kg程度。
7.5~13.4kgというと、犬に例えると小型犬~中型犬(柴犬やビーグル犬)ぐらいの大きさですね。
世界最大の鹿
逆に現存する種の中で一番体が大きい鹿は、ヘラジカです。
ヘラジカの体長は240~310㎝、体重は200~825kg。軽自動車1台が1トン弱ですので、軽自動車より少し軽いぐらいの鹿もいるということです。
ヘラジカも草食動物ですので、人間を食べようとすることはありませんが、ヘラジカと車との衝突事故はアメリカだけでも年間250人が死亡するほど多発しています。
ニホンジカの大きさ
日本国内にいる野生の鹿は、ほとんどが「ニホンジカ」という種類です。
ニホンジカは体長90~190㎝、体重は50~130kgです。背の高さは70~130㎝です。
奈良公園などで鹿に触れたことがある方は分かると思いますが、人間より少し小さいぐらいで触りやすい高さですよね。
シカのようでシカじゃない動物
「カモシカ」「ジャコウジカ」これらの動物の名前を聞くと「シカ科の動物かな?」と思ってしまいますが、これらは正確にはシカ科ではありません。
カモシカ=ウシ科
写真引用元:とちぎの文化財
ジャコウジカ=ジャコウジカ科
写真引用元:養命酒製造株式会社
であり、鹿とは別の分類ですのでお間違いなく。
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