鹿のジャンプ力は何メートルぐらいあるの?

山野を軽やかに駆け回るイメージの通り、鹿の跳躍力、ジャンプ力は非常に強いです。

鹿除けのフェンスも、高さ1.5mぐらいのものなら飛び越えて入ってきてしまうのであまり意味がありません。

このページでは鹿のジャンプ力について解説していきます。

 
鹿のジャンプ力

 

 

2015年に新千歳空港で起きたシカ侵入事件

 

 
2015年3月3日、北海道の新千歳空港エゾシカ7頭の群れが侵入し、滑走路の閉鎖や飛行機33機の行先変更など大きな影響が出る事件がありました。

 

 
新千歳空港の周りには普段から鹿が多く生息していますが、空港全体を2メートルのフェンスで囲ってあるため普段は鹿は侵入して来ません。

しかしこの日は何らかの理由で鹿が新千歳空港に侵入して大騒ぎになってしまいました。

空港事務所などによると、柵に破損個所は無かったということなのでこれは鹿が2mのフェンスをジャンプして飛び越えて来たのだろうと考えられます。

なお、最終的にこの鹿の群れは空港事務所の車両に追われて柵外へ逃げました。

 


 
 

鹿のジャンプ力は助走なしでも150㎝以上

 

 
上の動画では、高さ約150㎝のフェンス助走なしで軽々と乗り越える鹿の姿が見られます。

 

 
上の写真でも150㎝はありそうな柵を鹿が助走なしで飛び越えています。

助走をつけて飛ぶ場合は鹿は200㎝以上飛ぶことも出来ます。

最初に後ろ足で跳ね上がり、後ろ足を柵のてっぺんにかけて更に高く跳んでフェンスを乗り越えてしまいます。

海外では、下の動画のように走っているバイクを飛び越える鹿の姿を捉えた動画も撮影されています。

 

 

おわりに

この記事では、鹿のジャンプ力の高さについて解説しました。

鹿防除のためにフェンスを設置する時は最低でも2m以上にしないと意味が無いことがお分かりいただけると思います。

しかし2mの柵を乗り越えて鹿の群れが入ってきた新千歳空港の事例を考えると2mでも柵の高さは十分ではなく、ただ高い柵を立てる以外の方法(電気柵など)を併用したほうが効率がよさそうだということがわかります。

関連記事