山野を軽やかに駆け回るイメージの通り、鹿の跳躍力、ジャンプ力は非常に強いです。
鹿除けのフェンスも、高さ1.5mぐらいのものなら飛び越えて入ってきてしまうのであまり意味がありません。
このページでは鹿のジャンプ力について解説していきます。
2015年に新千歳空港で起きたシカ侵入事件
新千歳空港滑走路への鹿侵入騒動、まだやっとるんか pic.twitter.com/eDDYJ8oIE7
— 雪に埋もれたえべねこ (@ebenethKW) March 3, 2015
2015年3月3日、北海道の新千歳空港にエゾシカ7頭の群れが侵入し、滑走路の閉鎖や飛行機33機の行先変更など大きな影響が出る事件がありました。
【神鹿】空港に“#侵入者” 滑走路を一時閉鎖 正体は…/3日夜、新千歳空港に #シカ が侵入し、滑走路が一時、2本とも閉鎖されました。 http://t.co/0FLpLgBy68 pic.twitter.com/A2NdKZ0E5j
— 銀河系ニュース速報 (@NEWS333) March 4, 2015
新千歳空港の周りには普段から鹿が多く生息していますが、空港全体を2メートルのフェンスで囲ってあるため普段は鹿は侵入して来ません。
しかしこの日は何らかの理由で鹿が新千歳空港に侵入して大騒ぎになってしまいました。
空港事務所などによると、柵に破損個所は無かったということなのでこれは鹿が2mのフェンスをジャンプして飛び越えて来たのだろうと考えられます。
なお、最終的にこの鹿の群れは空港事務所の車両に追われて柵外へ逃げました。
鹿のジャンプ力は助走なしでも150㎝以上
上の動画では、高さ約150㎝のフェンスを助走なしで軽々と乗り越える鹿の姿が見られます。
【ミルファーム Ocean View Parkの
放牧地に入り込んだ鹿が牧柵を・・】踏み切ってジャンプぅー!
(G1級の飛越力です) pic.twitter.com/g1RVjBK8yn— ミルファーム清水 (@millfarm1996) May 21, 2017
上の写真でも150㎝はありそうな柵を鹿が助走なしで飛び越えています。
助走をつけて飛ぶ場合は鹿は200㎝以上飛ぶことも出来ます。
最初に後ろ足で跳ね上がり、後ろ足を柵のてっぺんにかけて更に高く跳んでフェンスを乗り越えてしまいます。
海外では、下の動画のように走っているバイクを飛び越える鹿の姿を捉えた動画も撮影されています。
おわりに
この記事では、鹿のジャンプ力の高さについて解説しました。
鹿防除のためにフェンスを設置する時は最低でも2m以上にしないと意味が無いことがお分かりいただけると思います。
しかし2mの柵を乗り越えて鹿の群れが入ってきた新千歳空港の事例を考えると2mでも柵の高さは十分ではなく、ただ高い柵を立てる以外の方法(電気柵など)を併用したほうが効率がよさそうだということがわかります。
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