ディズニー映画「バンビ」に出てくる可愛らしいオスの小鹿「バンビ」。
あの鹿はなんという種類の鹿なのでしょうか。
原作においてはノロジカだったバンビ
ディズニーが映画化して有名になった「バンビ」の物語ですが、実は原作があります。
原作は1923年にオーストリアの作家ザルテンによって発表されたもので、オスの小鹿であるバンビが冬の厳しさや母鹿との別れなど数々の困難を乗り越えて立派に成長していく過程を描いた動物小説です。
ザルテンによる童話「バンビ」の主人公バンビは、ヨーロッパで一般的によく見られる小型のシカ、ノロジカでした。
ディズニーによるアニメ化
さて、この原作がディズニーによりアニメ化されることになりました。映画「Bambi」が公開されたのは1942年のことです。
ウォルト・ディズニー・カンパニーはアメリカの会社なので、アメリカの環境に合わせてバンビの設定も原作とは少し変わることになります。
まず、バンビが生まれた森の場所はヨーロッパではなく北アメリカという設定に変更されています。
オジロジカ 出典:American Expedition
そして、原作ではヨーロッパでメジャーなノロジカだったバンビは、映画化に伴い北米でよく見られるオジロジカへと変更されました。
小鹿を指す一般名詞としての「バンビ」
ディズニーによるアニメ化で世界的に有名になった主人公である小鹿の「バンビ」。
物語中では「バンビ」は固有名詞として使われていましたが、現在では仔鹿全般のことを「バンビ」と呼ぶようになりました。
ちなみに「バンビ」の語源はイタリア語の「bambino(バンビーノ)」=赤ちゃん、という言葉だと言われています。
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